きのうは神戸で車椅子バスケット女子日本選手権の決勝の中継(Byスカパー!)でした。
昨年の決勝と同カード「ブリリアントキャッツ×カクテル」
昨年はわずか1点の接戦でブリリアントキャッツがカクテルの3連覇を阻止。
しかし今年はカクテルがリベンジしました。しかも53-28と大差で。
通常、去年と同じ対戦となると、因縁のとか王者に立ち向かうとか、
互いの火花が激しく散るものですが、今年は両チームの置かれた立場がだいぶ違っていました。
準決勝後の両監督の取材では、どちらが昨年の優勝チームかわからない発言が。
ディフェンディングチャンピオンのキャッツ大島HCは「決勝に行く実感がわかない。
去年は決勝見据えてやってきたけど、今年はとにかく1試合1試合」
一方、カクテルの杉村HCは「リベンジやけど王道で行きます」と、
準決勝でのディフェンスにも100点をつけるなど相当の手ごたえを感じているようでした。
「王道」というのは、完璧なバスケットを展開するという意味に捉えましたが、
その時点でチャレンジャーではなく、「王者」の自信でした。
キャッツの大島HCが今回声高らかに「連覇」と宣言できなかったのには理由があります。
昨季の優勝に貢献した日本代表の高林,吉田という
ローポインター(障害度の高い選手)2人が今年のメンバーにいなかったからです。
2人の穴は大きすぎました。
しかも吉田選手は2年間在籍したキャッツからもともといたカクテルに戻ったというのも、
戦力的なダメージとしては大きかったと思います。
カクテルは持ち点2.5の主力、畑野が出産と育児の休暇で戦力にはなれませんでした。
しかも2.5のバックアッパーが不在ということもあり、
1.0の持ち点の選手3人で臨まないといけない車椅子バスケとしては変則な戦いでした。
しかし吉田の加入により、ハイレベルな1.0プレイヤー3人がそろい、
しかも急遽の負傷離脱ではなかったこともあり、
半年間じっくりとこの形での戦いを完成形に持っていくことができました。
試合は、カクテルがまさに「王道」を行くバスケット。
特にディフェンス面において相手をまったく自由にさせず、
キャッツはパスがつながらない、シュートをノーマークで打てないなど、混乱に陥っていました。
攻撃も早いパス回しで、1.0プレイヤーもかなり動き回り、ノーマークばかり出来上がっていました。
去年から北京パラリンピックも含め、数多くの試合を見てきましたが、
ここまで攻守の切り替えが早く、息をつかせぬ車椅子バスケットを見たのは初めてでした。
試合中は「車椅子」など目に入らないくらい、
「車椅子」に乗って彼女たちがプレイしていることを忘れていました。
確実に毎年レベルが上がっていることを実感した昨日の決勝戦でした。
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