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引退試合中継男?

きのうは今年最後のロッテ戦中継on BS12。(CS2位争い次第では今年最後のプロ野球中継)

ボビー・バレンタイン監督千葉マリンのラスト采配,小宮山投手引退試合の2つが重なる試合でした。さらにいうと、楽天2位争い,日本ハム優勝の行方もこの試合にかかっていました。

実は去年もソフトバンク王監督のホームラストゲームを実況し、最後は声を絞り出すようにしゃべっていた記憶があります。

バレンタイン監督も王さん同様、ファンから強烈に愛されていた監督でした。一方で、ずっと取材をしてきた身としては、内部の色んな声も聞こえてはいました。

今回の放送のテーマとして、単純に「ボビー賛歌」で終っていいのだろうかという思いはありました。選手のボビーに対する思いを披露するだけでは誰もが考える当たり前の放送だし、一年前からフロントが今季限りを決めていた事実を見過ごしてはいけないなとも思いました。

だから功績は十分に認めつつも(何せ千葉ロッテになってから優勝も含めたAクラス入りはボビー政権以外ないのですから)、功罪ははっきりさせておきたいと思い、解説の黒木知宏さんと特にここ2年の戦いについても触れていきました。

とはいえ、セレモニーは別です。

バレンタイン監督の挨拶のあと、選手一人一人と抱き合うシーンが見られましたが、あえてそこはしゃべらず、じっと画面を見ていました。今江・橋本・里崎あたりとの抱擁を見ていると、05年の3人の活躍,飛躍が頭の中に浮かんできました。

この試合で今江が決勝打を放ったのも偶然ではありませんでした。実況で「ボビーチルドレン!」と、今では死語となっていた言葉がふと口を突いて出たのも驚きでした。

9月末のオリックス戦では西岡とスタンドの変な空気が流れましたが、今日についてはすべてが一体感に溢れていました。これが本来のあるべき姿なんだと。05年はまさにそうだったなと。09年は初めからそういったものがなかったなと。

放送の最後は2010年に向けてのロッテという話を黒木さんとしましたが、まさに千葉ロッテのひとつの時代が終わり、新生・ロッテとして船出をしなくてはいけません。実況でも言いましたが、95年のボビー1次政権で10年ぶりにAクラス入りしたものの翌年解任し、再び暗黒の時代に突入してしまったあの過去を繰り返してはいけないでしょう。

ThanksBobby ではあるけれど、ComebackBobbyではいけないと思うんです。

 

☆☆☆

 

それにしても黒木さんも言ってましたが、「野球の神様」は素晴らしい場面を与えてくれるんですね。

小宮山投手の引退登板での最年長セーブは驚きました。

8回に点が入っていなかったら、ありえなかったわけですから。

しかも(実況泣かせの)1球セーブ。

色んな話をしたかったし、もっと投球術を見せて終って欲しかった気もしたけど、

こんなドラマチックな終り方は、また感動でした。

書いていて思い出しましたが、

02年にヤクルト池山選手の引退試合(一試合通して出て延長戦最後の打者に)、07年に広島佐々岡投手の引退試合(横浜村田の本塁打王をほぼ決める一発)を実況させていただきましたが、またひとつ思い出に残る引退試合になりました。

 

 

きのうのマリン

きのうはマリンスタジアムでBS12「ロッテ×オリックス」の中継。

まずは今日のサンスポをコピペ

ブーイング...ロッテ・西岡を一部ファンが批判

9月28日7時52分配信 サンケイスポーツ

 (パ・リーグ、ロッテ7-7オリックス=延長十二回規定により引き分け、最終戦、オリックス14勝9敗1分、27日、千葉)異様な光景だった。1番西岡が打席に入るたびに、右翼席の一部ファンが横断幕で痛烈に批判。応援歌の演奏を拒否するばかりか、ブーイングを浴びせた。

 「批判されても仕方ないという自覚はある。覚悟のもとで言ったので、後悔はしていない」

 試合後、西岡は淡々と話した。前日26日のお立ち台で、試合中に球団幹部を批判する横断幕を掲げたファンに"抗議"した。これにファンが反発した格好だ。この日の横断幕には「二日酔いで試合をさぼり、夢を語るスピードスター」「偽善者」など、心ない文字が並んだ。

 重苦しいムードを打ち消すように、球場全体から地鳴りのような「ツヨシ!!」コールも起きた。クライマックスシリーズ進出を逃した両チームの対戦とは思えない緊張感が、球場を包んだ。

 対立はファン同士の確執にも発展。西岡を支持するファンが西岡の言動に否定的なファンに向かって「帰れ!!」と連呼する場面もあり、試合よりも"場外戦"の方が目立っていた。

 「ファンに助けられてきたし、感謝している。いつかは気持ちが一緒になると信じたい」。西岡はこの日も2長打を放つなど活躍したが、笑顔はなかった。今年最後となる日曜日の本拠地でのゲームは、後味の悪さばかりが残った。
 
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こんな試合を放送するのは正直、難しかった。またこんな試合を実況できたのも、僕自身にとっては
ひとつの経験にはなった。そしてこのニュースでは報じられていないきのうの出来事こそ今回の「事件」を解くひとつの鍵となる。
まず西岡が1回ウラ先頭打者で打席に立つと、強烈なブーイング。その後、それをかき消すようにTYUYOSHIコール。「異様な雰囲気」ですとしか表現できなかったが、それが一介のフリーアナウンサーの苦しい立場。
 
単なるファンの行為の問題だけでなく、そこには今年一年の色んな状況が渦巻いているからだ。ただあの個人攻撃の横断幕には「大人気ない」と自分の感想もちょろっと漏らす。
 
ただ今回、このニュースになった出来事以上に僕が驚き、なんとコメントしていいか悩んだのが、ベニーが勝越し本塁打を放ち、そのあと交代をすぐに告げられた直後の場内アナウンス。
 
「ベニー選手はこの打席がマリーンズの最後の打席となりました。」
 
ボビー・バレンタイン監督の秘蔵っ子ベニーが、ボビー退団とともに球団を去るのは規定路線だったが、まさかこんな形で発表されるとは・・・
 
場内の観客へのアナウンスで我々報道陣もそのことを知ることになるが、こんなことは異例だ。リポーターの島村幸男さんの情報では、バレンタイン監督が放送室に行き、そういう旨のアナウンスをしてくれといったらしいが、球団発表→報道→ファンへのお知らせという流れが全く無視された形だ。
 
解説の黒木さんはやんわりとそのあたりについても触れてらっしゃたが、このアナウンスこそが今年一年間を象徴しているように思えてならなかった。
 
10/6のマリン最終戦も僕はBS12で実況担当なのだが、どのように放送をしていいか正直悩む。監督,選手,ファン、すべての温度が同じにはならないだろう。そんな中での放送は、紐を離した風船のようにどこへ行くか全く定まらないものになるかもしれない。

部長(早川)の活躍

早川が打った!

きのうはマリンでロッテ×ソフトバンク戦の中継。

反撃につながるタイムリーと勝利に一歩近づける追加点。久々に彼の活躍が見られたのはうれしい。特に今年は打撃に苦しみ、でも達観したところもあり苦しみは顔に出さず飄々としている。でいて内面はすごく熱い。

若い頃は普通にしゃべっていても主力になるとぶっきらぼうになる選手、逆に主力でも丁寧に答えてくれる我々報道陣が陰で言うところの「人間のできた選手」、あとは超一流でオーラを出しまくってなかなかこちらが話しかけづらい選手などタイプは色々だが、

早川の場合は、ちょっとプロ野球選手の中では異色なタイプ。一見話しかけづらくもみえるが、こちらが聞いたことに対して、しっかりと受け答えしてくれるのはもちろん、いい意味で斜めに見た面白い答えを発してくれる。

県立船橋高校出身。プロ野球選手よりも文化人を多く輩出している千葉では頭のいい学校のひとつ。学校で判断するわけじゃないけど、プロ野球の世界において、進学校の高校出身というのはなかなかいないので、しゃべっているときの頭の良さとかは際立つ。

だからヒーローインタヴューも期待しちゃう。

きのうはまずは自虐ネタから 「最初の打席でいつの通り凡退(三振)してしまったので、次は楽に打てました」

「今(うちが)一番強いです」と言い切った。で、そのあとにすかさず、「遅いかもしれないですけど」(笑)

「西武、楽天、すぐ上にいます。一戦必勝で頑張ります」(いったい何ゲーム差や!!)

そしていつもヤジられている人に向かって、「よく僕に叱咤、激励してくれる若いお兄ちゃん。この前怒鳴りつけてしまったんですけど、いつも厳しいコメントありがとう」

ヤジというのが、チーム・選手を愛するゆえ発せられるものか、単純に不満をぶつけているものなのかは、自分がしないのでわからないが、このやりとり、昭和の時代のプロ野球を見ている感覚にさせられた。

昔の、特に西鉄ライオンズ時代の平和台とかヤジに対する選手のやり取りも面白かったらしい。それを見ている周りも面白がって見られるし、選手もまともにではなく気の利いたコメントで応戦することで両者の間に絆みたいなものも生まれてくる。

まじめなことしか言わなさそうな顔でぼそっと面白いことを言う早川だが、表舞台に出てこないとその魅力はわからないどころか、むしろプレーが時として雑に見える時もあるので試合しか見ていない人にはつまらない選手に映っているかもしれない。

野球選手なのでプレーが確かに一番大切だか、放送する側も人間。普段の接し方で、こちらが気持ちよく感じている選手とその逆の選手も必ず存在する。嫌な対応をされたから放送の中で誹謗中傷することはもちろんありえないが、快く思っている選手にはことさら放送を通じて称えていきたいとはいつも思っている。

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