2005年8月アーカイブ

それは実況以外の目線でグランドやベンチを見渡せるから。

突発的な出来事の際、(負傷者やグランド上でのもめごと、雨による中断など)

素早く状況を取材して実況席に伝えられるから。

そしてもうひとつ重要な役割がある。

 

視聴者には全く関係のない話だが、

プロデューサーら現場にいるスタッフにとっては最も重要なこと。

 

実況アナが負傷した、倒れた、声が出なくなった、遅刻した、担当を忘れていた

などの場合に、代役として実況する役割である。

 

8/23 テレビ埼玉の「西武×日本ハム」戦でそれは起きた(てしまった)。

当初リポーターだった私は、リポーターとしての取材を終え、

午後5時過ぎに打ち合わせルームへ行くと、何か雰囲気が違う。

 

解説の辻さん、『俺が実況するか?』

細かい話しはここでは省くが、放送1時間前に私が実況することに決まった。

 

『JスポーツとNACK5で普段から西武戦中継していて良かったぁ』

『前の試合の福岡遠征も実況していて良かったぁ』

『おととい福岡で先発の三井に色々話しを聞いておいて良かったぁ』

準備不足ということも無く、すんなり実況に入ることができた。

とはいえ第一声は少し緊張からか早口で声が上ずっていたが・・・

 

しかし試合は西武が圧倒的な大差で敗戦。

試合展開に苦しめられ、当初の実況担当アナにしてやられた気がした。

 

非常事態にリポーターが実況するということはよく言われるが、

まさか本当に経験するとは思わなかった。

それだけ長くこの仕事をやっているということなのだろうか。

二日酔い

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そんなに飲んでいたとは思わないのだけど、

思ったより朝はきつかった。

 

昨晩、大学のアナ研時代の同期で飲み会。

同期の出産祝いが第一の目的、

第二の目的は北海道にいるアナウンサーが帰京するので再会すること。

 

ところが・・・

北海道の彼は、駒大苫小牧の快進撃で突然甲子園出張を命じられおじゃん。

第一子が誕生した彼は、残業があり合流は23時20分。

主賓が来るまでの4時間あまりは、ただの同期会となっていました。

 

それでも久々に仲間で飲むのは楽しい。

おかげで、今日から福岡出張だったのですが、

頭ががんがん、飛行機の中でも苦しみ、ホテルに到着して頭痛薬をもらい寝込んでました。

やっと復活して、野球の資料をつけまくっているところです。

8/16 西武×ロッテ

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ロッテの李の打撃は見事だった。

インコースの低めにストレートを見せられてからの外のスライダー。

去年までなら明らかに三振というケース。

うまくバットに乗せて2点適時打にしてしまった。

 

この2点打で5-1。

渡辺俊介の投球を考えれば、これでほぼ勝利を手中にしたも同然だった。

 

去年までだとたとえリードしていても、

相手をさらに苦しめる得点はなかなかできなかった千葉ロッテ。

しかもその一打を李が打つのだから、より意味が深い。

彼は去年はことごとく勝負弱かった・・・

 

屈辱にまみれた昨年を、まだ取り返したとはいえないが、

李承燁が今後更なる活躍を見せる気がしてしょうがない。

8/12~15 楽天×西武

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きのうまで仙台でした。

試合時間が長いことでおなじみの楽天×西武(結果は西武の3連勝)。

そんなことも杞憂に終わりきのうなんかは3時間を切るゲーム。

 

試合時間が短かった理由のひとつに、西武がいい戦い方を見せていたことが挙げられます。

3連戦とも、西武が先制点を上げ、先発もそのリードをしっかりと守る。

さらに欲しいイニングでしっかりと追加点を挙げたりと、

今年はこんな形の試合運びは少なかっただけに(交流戦開幕前後くらいだけかも)

今後の巻き返しの可能性を感じました。

しかもオリックスがこの間3連敗ですから。

 

ただまだ残り試合やゲーム差をみると大変なことには変わりません。

しかし貝塚に去年のような勝負強さが少し戻ってきたこと、

そして片岡がいい2番打者として機能し始めていること、

まもなく佐藤友の復帰の可能性があるだけにプラス材料の方が多くなっています。

 

さらに言うと、きのうの試合、

6回表に1-0と先制した直後の6回裏、片岡-高木浩-カブレラで取った併殺。

1塁走者がスタートしていたにもかかわらず無駄のない動きできれいに併殺を完成させました。

これまでの今季の二遊間では難しかったかも。

外野も含め少しずつ守りも安定してきている印象を受けました。

 

戦い方が少しずつよくなってきたことを考えると、

オリックスとの3位争い、9月末には面白くなっているかもしれません。

楽天ファン

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今日から仙台3日間です。

今、楽天×西武戦の取材からホテルに戻ってきました。

 

フルキャストスタジアムの観客の雰囲気は最高ですね。

今日は楽天が大敗だったにもかかわらず、

最後まで応援の手は抜かないのはもちろん、

戸叶投手の気持ちのこもった1球1球に魅了されて、

心から拍手が起きる。

 

点差がついてくると、普通は試合からだんだん気持ちが離れていく中、

楽天ファンは勝敗だけでなく心底野球を楽しんでいる様子でした。

戸叶投手が終盤ゲームが決まった後とはいえ、

あれだけの内容のピッチングをすれば、本当に次の試合につながる投球ですよね。

そのあたりを見逃さずに、感嘆の声を上げていたほとんどの楽天ファンは好感が持てました。

 

 

話し変わって、今日は新幹線の中から、何か体調がすぐれず、

試合中も観ているだけとはいえ(スコアはもちろんつけてますが)、

かなり体がきつかった。

 

NACK5の2連チャン実況なのでこれからゆっくりと体休めますわ。

ではまた。

完徹

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半年振りくらいの完全徹夜。

きのうロッテ対日本ハムを千葉マリンでナイター中継後、

お台場で午前4時からチャンピオンズリーグ予備予選3回戦

エバートン×ビジャレアル戦の生中継。

 

すべてはロッテの守護神が僕の予定を狂わせた。

本当は午後10時頃にはお台場で仮眠をとれたのに・・・

よもやの同点で、しかも延長12回まで。

試合時間は4時間46分(23:01終了)。

 

お台場に到着した時にはすでに日付は変わっていました。

 

朝6時半に終了、車で帰宅する際、

あまりの眠さに途中SAで1時間ほど寝てから帰りました。

 

それにしても今年はどうも長い試合に当たるなぁ。

僕自身このことを罰ゲームと呼んでいますが、

いったい僕が何をしたって言うんだー。

 

なお僕の今季最長は、

6/26西武×楽天(長野)の5時間29分(パリーグ歴代2位)です。

 トラパットーニ監督率いるシュトゥットガルト今季初戦。

 

昇格したばかりのデュイスブルクに1-1のドロー。

確かに守備的で知られるトラパットーニ監督ですが、

開幕戦、しかも確実に格下相手なのに、前半はあまりにエンジンがかかっていませんでした。

 

新加入トマソンがどうかとか、フレブの抜けた穴とか中継で話す以前に、

今季初戦という意気込みがまったく見られない。

 

かといって、守備から試合を作っているかというと、そんな印象もない。

セットプレーを初め、かなりドキッとするシーンが多かったです。

 

攻撃に関してもMF陣にサイドプレーヤーが多いこともあり、

やはりフレブの穴埋めは急務かなと。

 

初戦はドローでしたが、勝ち点を取れただけよかったという感じでしょうか。

この試合だけではまだ今年のシュトゥットガルトは見えてきませんが、

次節ホームでどういう戦い、どんな戦術を取っていくかで、

今季が見えてくると思います。

ズレータの逆転満塁本塁打で決したこの試合。

本人のヒーローインタヴューの言葉通り、

捕らえる前の1球の見せ球があまりに正直すぎた。

つまりは高橋信二の配球のことだ。

 

高めにまっすぐ見せたら、まずそのあとはフォーク。

そこに落ちないフォークが来たら打たれてもしょうがない。

 

解説の若菜さんも当然のごとく配球を読みきって『内角ならまだしも、これでは意味のないボール』と解説されていたが、

そこでもうひとつ言われたのが

『このあともし真っ直ぐもう1球投げさせたらすごいキャッチャーだ』

 

こういう言葉が解説から聞かれると、実況しているこちらものってくる。

私自身も「まずフォークだろう、どれだけ横山がしっかり落とせるかだな」と

思いながらしゃべっていたが、

こうなるともしストレートが来たら、それはそれはすごい配球だということになる。

 

実際は逆も逆、それも落ちないフォークが真ん真ん中に入ってくるわけだが、

逆転の雄たけびをあげながら、ズレータがホームインした直後、

私はあえて配球について若菜さんに話しを振った。

『もちろん完璧に捕らえたズレータが一番すごいんでしょうが、

今のバッテリーの攻め方は改めてどうだったんでしょうか』

 

そのあとはもちろん若菜さんの独壇場だったわけだが、

逆転満塁本塁打を打った打者の打撃について聞かずに、(しかも打ったのはホームチーム)

バッテリーの話しをまず解説に振るというのは、実はけっこう勇気がいる。

球場全体はズレータ一色の中で、カメラも『パナマ運河ー』をとらえる中でだ。

 

ただ今回は、それだけあまりにもバッテリーが悪すぎたという自信があったからそう解説に振ったのだ。

でも『打ったズレータが一番すごい』の一言は外せないが。

 

結局ヒーローインタヴューでもそういう話しになったおかげで今回の中継のすべてのストーリーがうまく完結した。久々にはまる実況をした。

 

ところで、翌日日本ハムの島崎投手コーチにそのあたりの話しを聞くと、

ズレータの前の城島をどうせ歩かせるのなら、追い込んでフォークを見切られて四球より、

内角にストレートを投げて四球の方がいいと話していた。

 

つまり城島への投球をズレータも当然見ているから、

もしあの打たれた場面、城島に直球を投げての四球だったら、

ズレータもあそこまで次はフォークと自信は持てなかっただろうというのだ。

 

一発で決まる試合は、実は中継する立場からすると

(失投で決まるケースが多いので)深みのない試合が多いが、

今回は満塁に至るまでの過程といい、久々に楽しめた中継だった。

もちろん解説が捕手出身の若菜さんというのが最も大きかったと思うが。