それは実況以外の目線でグランドやベンチを見渡せるから。
突発的な出来事の際、(負傷者やグランド上でのもめごと、雨による中断など)
素早く状況を取材して実況席に伝えられるから。
そしてもうひとつ重要な役割がある。
視聴者には全く関係のない話だが、
プロデューサーら現場にいるスタッフにとっては最も重要なこと。
実況アナが負傷した、倒れた、声が出なくなった、遅刻した、担当を忘れていた
などの場合に、代役として実況する役割である。
8/23 テレビ埼玉の「西武×日本ハム」戦でそれは起きた(てしまった)。
当初リポーターだった私は、リポーターとしての取材を終え、
午後5時過ぎに打ち合わせルームへ行くと、何か雰囲気が違う。
解説の辻さん、『俺が実況するか?』
細かい話しはここでは省くが、放送1時間前に私が実況することに決まった。
『JスポーツとNACK5で普段から西武戦中継していて良かったぁ』
『前の試合の福岡遠征も実況していて良かったぁ』
『おととい福岡で先発の三井に色々話しを聞いておいて良かったぁ』
準備不足ということも無く、すんなり実況に入ることができた。
とはいえ第一声は少し緊張からか早口で声が上ずっていたが・・・
しかし試合は西武が圧倒的な大差で敗戦。
試合展開に苦しめられ、当初の実況担当アナにしてやられた気がした。
非常事態にリポーターが実況するということはよく言われるが、
まさか本当に経験するとは思わなかった。