今年初めて「古巣」アビスパ福岡の試合を中継した。
つい1か月前までスカパーで一緒にしゃべっていた川勝良一さんが監督になっての初戦。
W杯の中断前の一番の課題は得点力不足。
守りはJ1でも通用することを見せていた開幕からの3ヶ月だったが、得点は名古屋と並びワーストだった。
結果は今季6度目のスコアレスドロー。
しかし以前と変わっていないとは言わせない、ゴールへの意識の高いサッカーに転換していた。
就任と同時に攻撃サッカーを掲げた川勝監督の戦術が良く浸透していると感じられた。
「きょうは前線に4、5人入ることができた」と川勝監督が会見で語ったように、
左サイドの古賀がクロスを上げる体制に入ると、ゴール前には数人の選手が常に待っている。
高い位置でプレスを仕掛けているからこそ、そういった分厚い攻撃が可能になってくる。
私がかつて福岡にいた当時のアビスパ第一J1期、そしてJ2で戦った数年間、
ここまで前線からの意識あるプレスをかけられていただろうか。
もちろん今日の試合も完全とは言わないが、
単にサイドを突破してクロスをあげるサッカーから、ひとつ進化した形を見せることが出来たように思う。
「残留に終わるのではなく、それより上にいたい」とリーグ再開前に話した川勝監督の言葉は、
まだ一試合だけだが十分に現実味を帯びているように感じた。