2006年9月アーカイブ

パ・リーグのプレーオフ1位をかけた争いが終わりました。

僕のこの2日間は、
初日「西武×ロッテ」JSPORTSで実況。
2日目「西武×ロッテ」 テレビ埼玉でリポーター。

そう、初日は西武1位通過実況の可能性があったのです!

ちなみに節丸アナも初日はテレビ埼玉の実況で、
試合後「やっぱり全敗だよぉ」と言ってました。

そう、彼は去年のプレーオフも、おととしの中日優勝も、
M1のゲームはことごとく落としている、
胴上げやら優勝になかなか縁のない男なのです。
きのうの発言を聞くと、今はそれを「売り」にしているようですが・・・

僕はというと、
02年西武優勝はM1で逃しました。03年ダイエー優勝は実況しました。
05年は西武PO駆け込み3位、ソフトバンク1位決定、ともに実況しました。

今回はどちらが『引き』が強いか、と思いましたが、節っちゃんの呪いの強さにまんまとやられました(笑)。

きのう島村(俊治)さんには、
『せっかく俺がロッテ戦でがんばって(日本ハムを倒す中継をして)、
お膳立てしたのになぁ、二人でつぶすなよ』と言われてしまいました。

でも西武が1位通過する可能性は十分、火曜日に関してはありましたよね。

何と言っても、西武・松坂、ソフトバンクは斉藤な訳ですから。
今パ・リーグで1,2位の勝率の投手が投げる、
しかも二人とも最近は絶好調!

でも野球とはこんなものです。

松坂は今季トータルで2死球なのに、この試合だけで2死球というコントロールの悪さ。

斉藤はこの試合まで被本塁打パ・リーグ最少だったのに、いきなりセギノールに2ラン。田中賢介に追加点のソロ。

考えられないことが起きるわけです。

斉藤の投球は見ていないので、単なる失投だったのか、
それとも状態が悪かったのか、など詳しくは分かりませんが、
松坂はあきらかにボール自体がいつもと違っていました。

1,2回はパーフェクトの結果でしたが、
何か松坂の打ち取り方でない、何か物足りないのです。
解説の黒江透修さんは、初回からストレートのシュート回転が気になる、
球が走っていない、という指摘をされていましたが、
投げ方、ボールの質、凡打したバッターのフォーム、投げたあとの表情。
全てにおいて松坂が投げているようには見えないのです。

帰り際、1,2回のことを節丸アナと話しましたが、
こういうときの表現の仕方は実況アナとしては、本当に難しい・・・
結果だけ見ればパーフェクトに、しかも球数少なくあっという間に抑えているのに、
『すばらしい立ち上がり』とは叫べない。
節丸アナもそのあたりの違和感を感じていたようです。

3回にその不安が見事的中していくのですが、
とにかくボールが抜け始める!
やはり先日ズレータの打球が当たった右腕の影響はあるんだな、と思わせました。

今年の松坂はシーズン中も右ひじや股関節、でん部と色々な箇所を痛めてきましたが、
その都度うまく負担のかからない投球に変え、または抑え気味の投球にして安定した活躍を見せてきました。

まさにケガをしてもそれなりにカバーする技術があったわけですが、
今回ばかりはそれもうまく行かなかったようです。

きのうの試合前も、少しいらだっている様子で、
我々マスコミの質問にも、口をとがらせながら答えていました。

でも僕にとっては、今回松坂は確かにKOされましたが、
大事な試合の重圧に負けたとか、力みすぎたとか、調子が悪かったとか、そういうKOでなかったのは救いだと思っています。

本人は当然言い訳になるので右腕の話しについては、「関係ないです」と答えますが、どう見ても影響があったと思います。

今まで調子が悪くてKOされたときの松坂の球とは明らかに違う質のボールに見えました。
いわば松坂のお面をかぶった他の投手が投げているかのようなボール。

すなわち腕さえ完治すれば、また8月中旬~9月前半の投球を見せてくれると思うのです。
もちろん、どれくらいの症状かは伝わってはいませんが、
松坂がきのう試合後話していた
「少し時間が空くのでリフレッシュして戦う準備を整えたい」という言葉を聞く限り、万全の状態で戻れる自信は十分のようです。

プレーオフに向けて、西武・伊東監督は、きのう試合前に聞いたところ、
「もうプレーオフに向けて頭を切り替えている」と話しました。
「きのう(火曜)で、終わりだったな」

きのう戦って結果的に1位になっていたら、また考え直せば言い訳で、
すでにソフトバンクとの戦いに目は向いていました。

JSPORTSでもまずプレーオフ1stステージを放送します。
JSPORTSが普段メインで中継している西武とソフトバンクの争いだけに、
僕を初め、実況陣、ディレクター陣、全員複雑な心境ではあります。
試合前の30分間はおそらく西武中心になりそうですが、
それ以外は両チームについて今年の集大成としてお伝えする意気込みです。

両チームに精通しているJSPORTSの中継でぜひプレーオフはお楽しみください。

リバプールが今季やっと2勝目

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ミッドウィーク20日に行われた、
プレミアリーグのリバプール対ニューカッスル。
仮眠を十分取れないまま、日本時間の午前4時キックオフ、スカパーで実況しました。

ホームのリバプールが新加入FWカイトの移籍後初ゴールで先制、
後半にはシャビアロンソが自陣センターサークルからおよそ70mのロングシュート決め2-0の快勝でした。

マージーサイドダービー,先週末のチェルシー戦と2連敗中のリバプールにとって、
この戦いは今後のいい弾みになっていくことでしょう。

チェルシー戦からいい意味で少しずつ内容にも変化が見られていましたが、
この試合はルイス・ガルシアをスタメンに入れたことで攻撃にアクセントが生まれ、
さらにシャビアロンソのパスの精度が、ここ数試合に比べると見違えるものになっていたことも大きかったでしょう。

カイトとベラミーの2トップも、CLを含めると3試合続けて固定起用され、
二人の関係と中盤の選手との連携もよく、点が取れそうな雰囲気が高まってきました。

あとはローテーション制とも言われるベニテス監督の起用法が今後どうなるのか・・・

この試合も含め、9月は中3,4日で立て続けにゲームがあります。
肝(きも)となる部分は変えずに選手を使っていけば、
いい戦いをしながら過密日程をうまく乗り切っていけるのではないでしょうか。

心を打たれた斉藤和巳の投球

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実況などの放送予定はこちら!

きのう、おとといとヤフードームで
ソフトバンク×千葉ロッテの最終2連戦をJSPORTS ESPNで中継しました。

「残り11試合を全勝で行くつもりではなく、行くという気持ちで戦う」
と話した2連戦前の森脇監督代行。
その言葉そのままに2試合連続ロッテを完封。奇跡を起こす雰囲気が盛り上ってきました。

僕の普段の放送では、よほどのことがなければなし得ない11連勝とか、
メイクミラクルみたいなことは言わないのですが、
2連戦の最後の言葉は、「奇跡の11連勝まであと9勝です」と言い切りました。

僕に、それを言わしめたのは、
きのうの斉藤和巳の気持ちの出た投球、さらにチームとスタジアムの雰囲気です。
2連戦の前とは比べ物にならないほど、まだまだやれる、というムードになってきていたからです。

ヒーローインタヴューで斉藤和巳が、
「もうあきらめたファンの方もいらっしゃるかもしれませんが、まだあきらめないでください」という趣旨のコメントをしていました。

実際、数字を見る限りは確かにあきらめの気持ちが出ても、というより
僕自身、普通ならば「もう2位争い」を見据えた放送のほうがより現実的だと思っていました。

しかし先の僕の実況コメントのように、
まだまだ「至上命題」の1位通過を成し遂げようという斉藤和巳の強い気持ちを見せられたら、
そんな気持ちは吹っ飛びました。

今年の交流戦6/8巨人戦で斉藤和巳が打者27人斬りの1安打完封という試合がありました。
このときも実況して僕自身感動はしていましたが、
その試合がかすむくらい、この試合の投球からほとばしる
斉藤の「勝ちたい」「勝たなければならない」という気持ちが出た投球は心に残りました。

まさにエースの自覚。

試合後の記者とのインタヴューで斉藤和巳は、
「去年の9,10月、結果を残せなかっが」という質問にこう答えていました。

「この時期のいい乗り越え方は、自分でも正直わかっていない。
  ただ自分に出来ることは『勝ちたい気持ち』。
  それ以外に僕にできることはありません。
  勝つことで報われたり、助けられたりする人がいるんです」

この言葉を聞いて、ジーンとこみ上げてくるものがありました。

残り9試合、勝ちたい気持ちがより前面に出たチームが勝つ、
理屈ではなく本当にそう思いました。

J1残留争い

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まだまだこんな話は早いのですが、
8/30に行われた第21節は、
テレビ埼玉で「大宮×福岡」の生中継、
JSPORTSで「清水×京都」の録画中継をやった関係で、
たまたま福岡と京都という下位に苦しむ両チームの「今」を見られました。

この2チームだけで争うわけではないし、2チームとも降格の可能性もあるわけですが、
現状は福岡のほうが、上昇しそうなムードは感じました。

どちらもここ最近失点は異常に多いのですが、
福岡の場合は、川勝監督就任以来、
これまでのアビスパになく攻撃的なサッカーを標榜しています。

前・松田監督時代の堅守ではない結果に一瞬見えますが、
8月初めに川勝監督が言っていた
「攻撃しながらも以前と同じように守れることが選手たちもわかってきた」
というように、

失点シーンは必ずしも崩されたものばかりでもない。
むしろ不用意な形で先制を許すことで、より攻撃的意識が高くなり、
カウンターで失点という形になってしまう。

リスク管理が出来ていないといえば、それまでですが、
攻撃の形は以前よりも良くなり、さらにチャンスも対戦相手より多いこともあるので、
決定力が上がれば上昇する可能性も十分だろう。

一方の京都は、先日の清水戦こそ1失点でしたが、それまで4試合連続4失点。
清水戦もよく1失点で済んだという内容でした。

DF面のプレスの弱さは、致命傷だろう。
清水の枝村や藤本のドリブルを2人がかりでもあっさり抜かれるシーン、
マークのずれも多く、清水の選手をフリーにするケースがたびたび見られました。

一見、同じように失点を重ねる両チームですが、
内容からすると福岡の敗戦のほうが、今後の可能性を感じる敗戦となっています。

もちろんこの両チームが、8/19に対戦したときは、
5-4で京都が勝っていて物事は想像通りにいかないわけですが、
ぜひともあっさりとJ2落ちなんてことには、この両チームにはなってほしくないです。

なぜなら僕が95年に初めてテレビで実況したときの両チームなんです、福岡と京都は!