ヒーローインタヴューでお立ち台に立った金村はまず深々とお辞儀をした。
顔を上げたその眼には、今にもこぼれそうな涙が見えていた。
首脳陣批判でプレーオフの登板機会を剥奪され、
チームメイトが運んできてくれた日本シリーズ登板の舞台。
本人以外はわからない色々な思いが詰まったマウンドだっただろう。
まさにチームのおかげでみそぎのマウンドに立つことが出来た。
「感謝」の気持ちが、あの充血した瞳に表れていた。
今日の継投は、前日に今季最長イニングを投げた武田久を使わず、
トーマス,建山,岡島で8回までつなぎ、マイケルで締めた。
正直、トーマス,建山,岡島の3人はピンチの連続だった。
しかし、満塁のピンチを作っても最後の最後はいいボールが決まった。
武田久を今日は出したくない首脳陣の気持ちも当然あっただろうが、
登板したリリーフ陣が、絶対にそういう展開にしてはいけないという強い気持ちを見せていた。
今日の試合を見ていて、ふと4月の日本ハム投手陣のコメントを思い出した。
4/15 八木投手の延長10回ノーヒットノーランの投球を見て
金村投手は『熱くなった。僕も逃げてはいけないと思った』
4/16 金村投手がズレータに暴行を受けながら、そのあとの打者を抑えた姿に
江尻投手は『暴行されてもマウンドに上がる姿勢に涙が出そうになった』
同僚の姿を見て、『心が動かされる』 『心が熱くなる』
今年の日本ハムの投手陣を見ていると、
それらが無形の力となって現れているように思えてならない。
今思うと、数年前に春のキャンプで見た時から感じていた
他の球団とは違う日本ハム投手陣全体のまとまりのよさ。
それが今年の快進撃につながっているようにも思う。