今日はロッテ×日本ハムのオープン戦の実況でしたが、試合中に不愉快な出来事も起きました。
ちょうどWBCの決勝戦も行われていたので、ワンセグ携帯でテレビを見ながら2つの試合を観戦というファンが本当に多かったのですが、WBCが延長に入り日本が勝ち越した瞬間、「おーっ」という歓声が!
マリンスタジアムではちょうど打者がサブローだったのですが、この試合とは全く関係なく起きた歓声に投手も含め???。集中力がそがれたかどうかはわかりませんが、その直後あっさり凡退しました。
ただそれはまだ許そう!点が入ったら、そりゃ「おぉ!」とか「おし!」とか叫びたくなるわけで、そういう人が大勢いたら、それはもう、ひとつの声の塊となってマリンスタジアムを包むでしょう。
それ以上に僕が腹に立ったのは、日本が優勝した瞬間、マリンスタジアムで拍手が起きたことです。それもまたやはり試合途中で、打者は今度はバーナムだったか?打席を外しました。
オープン戦だからまだいいでしょうが、これが公式戦でもし試合を決める場面だったらどうでしょうか?
目の前の試合に集中しろとは言いませんし、他のことをしていても一向にかまわないのですが、真剣に今試合をしている選手たちを邪魔してはいかんですよ。そのイニングが終ったあと、マリンスタジアムのビジョンにもWBC速報が出ましたが、そこで拍手をすればいいわけで・・・
確かに今までも、優勝が決まる試合で、ラジオを聴いている観客から歓声が起きたりすることはあったけど、それは優勝が決まったという合図みたいなもので、決して今の試合を邪魔をするものではない。
こんなことが起きるようになったのも、ワンセグや携帯WEBの普及ですよね。正直、こんなにいっぱいの人がワンセグを使っているとは思わなかったけど。
この話に関連して、07年鹿島アントラーズが逆転優勝を飾った時の話。
あの時は、シーズン最終戦で浦和レッズが横浜FCに負けない限り、アントラーズの逆転優勝はないという状況でした。アントラーズからすると目の前の試合に勝って、あとは神に祈るだけ。
カシマスタジアムのサポーターからすると目の前の試合も応援をするけど、浦和の経過も気になるところ。もし大量点を浦和が取ってリードしていたら、自分たちが勝っても望みはないわけで、応援のボルテージも下がったことでしょう。しかもその雰囲気を敏感に選手たちは感じ取るでしょうから、「あぁがんばっても無理かなぁ」なんて思いもしたでしょう。
前日の練習後、報道陣に対し鹿島のオリヴェイラ監督は言いました。「サポータの皆さんには携帯電話のスイッチを切って応援して欲しい」。あの日実況していた僕もサポータと同じ気持ちになるために他会場の経過は聞かずに実況を続けました。
90分間を戦い清水に勝った鹿島は、その直後カシマスタジアムのビジョンに映し出された「横浜FC×浦和」のテレビ画面を見て自分たちにまだ優勝の可能性があることを知りました。
後半ロスタイム横浜FCがリード。
あとはスタジアムが一体となってカウントダウンをするだけでした。あのときの興奮は今でも忘れられません。
オリヴェイラ監督がサポーターに対して号令をかけたのも素晴らしいことでしたし、それを忠実に守ったサポーターもさすがでした。それがまさにあの逆転優勝をさらに感動的なものにしたのだと僕は思います。